M-1暴言騒動の件、「久保田、武智=悪」という報道が多すぎて日本怖い

お笑い

M-1が終わって一週間が経ちましたが、いまだに沈静化しない、
とろサーモン久保田氏とスーパーマラドーナ武智氏の上沼恵美子氏への暴言騒動。

いろいろ芸能人や芸人の先輩のコメントが報道されていますが、
99%以上が久保田氏と武智氏が全面的に悪いというもので恐ろしいと思ったので、
客観的に二人が悪かったと思う部分と、
「二人を叩くために持ち出してきてるけどこれは関係ないよね?」
という部分を仕分けしていきたいと思います。

上沼恵美子氏が行ったことの是非を精査していこう

上沼氏が行った事実
・ミキが敗者復活上がってきてほしいという発言

・ジャルジャルへの「このネタは嫌いや」という発言
→その時セット裏で「出た!」という声(武智??)

・ミキへの98点という点数

・ミキに点数入力した後ガッツポーズしている

・ギャロップの自虐ネタに対して「自虐はよくない」
→ミキの自虐ネタには98点、「お兄ちゃんは人徳がある」「暗くない」
(この点においては上沼氏は悪くないので後述します)

以上のあたりが久保田氏と武智氏がイライラしていた部分と推測します。
一つずつ見ていきましょう。

・ミキが敗者復活上がってきてほしいという発言→×
これはミキが決勝に上がれる可能性があるうちは言うべきではなかったと思います。
すでにミキが準々決勝敗退していて、上がれる可能性がない状態
であれば冗談として通用しますが。
今回のように、結果的にミキが進出して、実際に上沼氏が点数をつけるとなった場合、
本当に面白くて高い点数をつけても視聴者や審査される側には「ほんとに公平??」
という疑問が残るからです。

・ジャルジャルへの「このネタは嫌いや」という発言→×
嫌いという言葉のチョイスがよくなかった。
今回のジャルジャルのネタは、会場が沸いていたのは事実ですが、
漫才としてどうなのかと賛否の評価が分かれることは仕方がないと思います。
なので、賛否の「否」という意見なのであれば、
もう少しもっともらしい言葉を選べばよかったのではないでしょうか?
「おもしろくない」というストレートな言葉を避けたかったのでしょうが、
それで出てきた言葉が「嫌い」ではお話になりません。

テレビで生放送ということもあり、
一人が発言できる時間に制限があったのはわかりますが、
「嫌い」という言葉で終わらせてしまうのは、
言葉を扱う職業の割にヘタクソだと言わざるを得ません。

・ミキへの98点という点数→△
他の審査員は90前後で揃っていて、その中での最高は中川家礼二の93点です。
そんな中、上沼氏だけが98点というほぼ満点をつけていることに違和感はありますが、
これは個人の評価なのでそこまで追求できるものでもないでしょう。

・ミキに点数入力した後ガッツポーズしている→×
これは録画している方はぜひ確認してほしいのですが、
ミキの漫才後、審査員が点数入力して、
各審査員の点数をオープンしていく前に上沼氏がガッツポーズをしています。
これは明らかにミキに肩入れしている証拠で、
審査員という立場をわきまえていない行動であるのは確かです。

・ギャロップの自虐ネタに対して「自虐はよくない」
からのミキの自虐ネタには98点、「ミキの自虐は突き抜けてる」「暗くない」→○

ヤフーニュースなどを見ていても、
ここを突っついて上沼恵美子氏を批判しているコメントが
多く見られましたが、僕はギャロップの自虐とミキの自虐は違うと思います。
ギャロップの自虐は、「イケてるメンバーの合コンに参加させられそうになって怖気づくハゲの中年男性」
というもので、あのネタをよしとしてしまうと、
ハゲている人はイケてるメンバーと一緒にいることはおかしいことだ
という排除を認める
ことになります。
でも、合コンに行ってはいけない人など存在しませんよね??
つまり、ギャロップ林氏の向こう側には、
数多の一般人のハゲがいて、林氏を笑うことによって、
一般人のハゲを一段低いところに置くことを認めるということにつながるのです。

一方、ミキの自虐は、「兄ちゃんならジャニーズ入れるよ!」と、
ブサイクな兄に対して弟が「イケるイケる!」と
身の程知らずでオーディションに行くことを勧め、
それを身の程をわかっている兄が
「無理やって!」と止めるというものでした。
ジャニーズ事務所というものは、
厳しいオーディションを勝ち抜いたイケメンが所属できる
アイドル事務所だということは常識であり、
ミキのお兄ちゃんが入れるはずもない場所だということは明白です。
つまり「最初から排除することが許されている団体=ジャニーズ事務所」に、
「排除されることが明白な人=兄」をオーディションに行かせようとする

というものですので、
一般人を傷つけうるようなリアルな自虐ではなく、
架空の自虐であった点が大きな違いです。

以上から、上沼恵美子氏が矛盾しているという指摘は間違っているという結論です。
ただ、上沼氏がギャロップとミキのネタの違いを瞬時に分析して言ったとしても、
敗者復活の発言などから、今回もミキびいきで言っているのではないか、
という疑いをかけられるのも仕方のないことだと思います。

久保田・武智は漫才を愛するが故の行動

結局のところ、この二人は純粋な漫才の面白さだけで評価してほしかったのに、
上沼氏が審査員にもかかわらず、お気に入りだからという理由で
ミキを贔屓するような発言、行動をしていたことが気に食わなかったという一点だと思います。
すべて「ミキがお気に入りというノリ・冗談」だったとしても、
冗談にならないタイミング・状況だったということが問題で、
周りがいくら「上沼さんはお笑い界では偉大な人でー」などと擁護しても
ミキ贔屓の発言をしても大丈夫なタイミングがわからないようでは
お笑いがわかってないと言わざるをえません。

こんな「大御所(笑)」に自分たちが人生をかけてきた
M-1が汚されるのが嫌だったのではないでしょうか。

その証拠に、武智氏のスーパーマラドーナは決して
今回上沼氏から低い点をつけられたわけではありません。

【参考・スーパーマラドーナの2018得点】
オール巨人 87点
礼二 90点
塙宣之 89点
立川志らく 88点
富澤たけし 89点
松本人志 85点
上沼恵美子 89点

なのに武智氏はあのように憤った。

さらに久保田氏も、自分は前回チャンピオンであり、
ここで上沼氏に噛みつくことは自分の利益を考えると何もプラスにはならない。
なのにああいった発言をしたのは、同期である武智氏のM-1にかける想いを知っていたこと、
さらには上沼氏の審査員としての在り方に憤りを覚え、
一言言ってやらずにはいられなかったのだと思います。

また、久保田氏もツイッターで、


とろサーモン久保田氏のツイッターより

と一般の人たちにクギをさしていることからわかるように、
M-1というもの全体に対して「純粋に漫才の面白さで評価してほしい」
という意識を持っていることがわかります。
それなのに審査員である上沼恵美子氏が
そこらへんのワーキャー女子と同じような感覚でミキを評価していることで、
久保田氏の怒りが爆発したのではないかと思います。

そのへんの女子が「ミキかわいーだいすきー」と言っている分には
「そういうお笑いの見方もまああるよね」とスルーできます。
それはそのへんの女子の意見が軽いからです。
しかし、お笑い界の重鎮である上沼氏がテキトーに理由をつけて
「ミキかわいーだいすきー」を表明してしまうと、そこに説得力が出てしまう
それが上沼氏の罪な部分であると考えます。

結論:上沼はやるならもっと上手にひいきしろ!久保田・武智は根本は間違ってない!!

いろいろなところで言われていますが、今回の一番の被害者はミキだと思います。
(もちろん優勝に水を差された霜降り明星も)
実際に敗者復活のネタもウケていたし、実力もあるのに、
勝手に上沼氏がヘタなえこひいきをしたせいで、
今後「実力以上の評価をされている」というフィルターをかけて見る人
が多くなってしまいました。

芸能界という厳しい競争の世界ですので、力を持った人が
「お気に入りの若手を上に上げてやろう」
という気持ちはわかりますが、
こんなにあからさまにやってしまうとミキはじめ多くの人に迷惑がかかります。
その点で考えれば、久保田氏と武智氏は被害者でもあると考えられます。
上沼氏があからさまなえこひいきをしなければ
彼らもあのような配信をすることはなかったわけですから。

特定の年齢、性別を差別するような発言をした武智氏は
その点は100%、完全に悪かったですが、
主張の中で熱くなって口をついて出てしまったことであり、
ここだけは心から反省していると思います。

ですが、二人の主張自体を深く掘り下げず、
「上沼さんは関西ではものすごい権力を持っているんだぞ」
「上沼さんが昔すごい漫才師だったことを知らないのかな?」
「関西で干されるぞ」
という表面的な部分ばかりが取り上げられていて、
一般大衆が久保田氏と武智氏を悪者にして終わらせようとしていることに関しては、
日本の恐ろしいところだと思います。

小学生に置き換えて考えるとわかりやすいかもしれません。

・えみこちゃんは給食のデザートのプリンをこっそり2個食べた
くぼたくんとたけちくん「みんなー!あのブスえみこがプリン二個食べてたぞー!!」
みんな「ブスってなんだよ!!おまえら最低だな!!このクラスからいなくなれ!」

あれ??二人の言葉遣いは悪かったけど、
えみこちゃんがプリン2個食べた件はどうなったの??